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息子の嫁
第16章 惚れた弱み
お風呂から上がった私達は裸のままだった。

それは、ここに来て最初に決めたことだった。

ソファーに腰掛け缶ビールを飲みながら食事用のメニュー表を二人で見ていた。

「麗奈は何が食べたい?」

「私は、カルボナーラがいいかなぁ …。駿は?」


彼女が、カルボナーラで私は、がっつり食べたかったのでカツ丼と他に、彼女が食べたいと云ったピザも注文した。

注文した食事が届くのには時間が掛かったが、さしてそのことを気にする事もなく私達は話しあってた。


「駿…。」

「なんだい?」

「私達の記念日に、とっても素敵な時間を作ってくれてありがとう!!」

「それを言うなら私の方だよ麗奈…。ホテルに泊まろうと言ってくれなきゃ、こんな素敵な時間は過ごせなかったんだから私は、麗奈に感謝してるんだ……。」

「そうね…。」

「食事が終わったら麗奈は何がしたい?」

「云ってもいいの?」

「したいことがあるんなら言ってみて?」

「私――もっとしたい。でも駿が疲れてるから私――。」

「じゃあパクってしてくれるかい?」

「うん…。」

「じゃあ、カツ丼を食べてからな…。」


私がそう言うと彼女が、にこにこ笑った。

それから注文した品々が届けられ私達は、食べ始めたが裸で食べてた彼女が、まるで幼い子供のようにも想えるほどに可愛いかった。

その後も何度も私達は愛し合い暗くなるまでホテルで過ごし、ホテルから出て帰る車の中で、さっきまで過ごしたホテルを彼女が名残惜しそうに見ていた。

「また来ような?」

「うん」
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