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息子の嫁
第14章 婚約指輪



「おはよう……。」

「あらっ…。おはよう…。もう少し寝ててもよかったのに……。」


彼女が言った。


「目が覚めたら麗奈が、居なくて独りで寝ててもつまらないから起きたんだよ…。」

「そうなの…。夕べは、ありがとう……。お義父さんは、物足りなかったんじゃない?」

「始めての経験だったけど私も好きになりそうだよ…。」

「本当?私も始めてだったから、でもパートナーがいいから私、お願いしてよかったって想ってたの――。」

「じゃあ今度からは夕べのように愛し合おうね?」

「うん…。でも出したい時もあるでしょう!?だから私、お父さんに任せます……。」

「その時は言うけど、ピルは絶対、飲まないでくれよ…。」

「うん…。もう飲まないって約束するから…。お腹すいたでしょう掛けて待ってて……。」


食卓用の椅子に座り私は、朝食を作る彼女の後ろ姿を見てた。

それから間もなく朝食の用意が整い、テーブルに彼女が作った品々が並べられ私達の朝食が始まった。


「お義父さん…。今日は何時頃に出るの?」

「ちょっと寄って行きたい所もあるし、お墓に持っていく花も買いたいから九時過ぎで、どうだろう?」

「じゃあ九時過ぎに出ましょう……。私も一緒に乗っていいの?」

「今日は、私の車で一緒に行こう?」

「うん…。」
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