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息子の嫁
第7章 夫婦喧嘩



今朝、彼女に起こされるまで、ベットでぐっすり眠ってた。一度や二度、彼女に声を掛けられたくらいでは目覚めることが出来ない程に私は、疲れてた。

「お父さん、起きて。」

何度目か彼女に肩を揺すられ声を掛けられた後、私はやっと目覚めた。

「麗奈さん。おはよう。」

目覚めた時、彼女はベットの側に立ち、私の顔を見てた。

「お義父さん。おはようございます。お義父さんは余程、疲れてたのね?私、何度も声を掛けたのよ。」

「そうか。すまない。ぐっすり寝てたよ。起こしてくれてありがとう。麗奈さんはぐっすり眠られたのかい?」

「うん。」

夕べ私は、お酒に酔い歩きのおぼつかない彼女を支えるように彼女の部屋まで連れて行き、ベットに寝かせたが、息子が何時、帰るかも分からない息子達、夫婦の部屋では彼女の衣服を脱がして上げることが出来なかった。

その後、彼女がどうしたのかが気にはなっていたが、それを彼女には聞けなかった。

私に返事をした彼女がにこっと微笑んだ。

体を起こしていた私は、そんな彼女の腕を掴み軽く自分の方に引き寄せた。

彼女は、私を拒まなかった。

彼女を抱き寄せ唇を重ね、優しく吸い私達は抱き合ったまま同じ時間を過ごした。

その後、台所に移り私は、食卓用の椅子に座り彼女を見ていた。

「お義父さん。どうかしたの?」

「どうしたって?」

「どうしたって……。だって、ずっとそうして私を見てるから私、どうしたのかなって。」

「あっ。そうか。ごめん少し考え事をしてたんだ。すまない。」

「考え事って昨日の事?それとも、さっきのこと?」

「違うよ。ちょっと仕事の事で……。」

「本当?」

「本当だよ。さあ食べよう?」

「うん。」
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