この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
寒さが余計に自虐的な気分にさせる。
いつも良く考えて落ち着いて行動しようと思って生きてきたが、慧のこととなると上手くいかなくなる。今回はそれの最たるものだった。
少しするとガヤガヤと声が聞こえた。
「なんだよー。ピザ頼んじゃったじゃんよー。追い出すなんてひでーよー」
「何言ってんスか。どう考えても大事な時期に来ちゃった俺らが悪いでしょ」
「大晦日も勉強とか大変だな。頑張れよ」
数人が話ながら寝室の前を通り過ぎる。
「ああ。悪いな」
慧の謝る声が聞こえる。凛も心の中でごめんなさいと謝った。
「いや、急に押し掛けてこっちこそ悪かったな。終わったらゆっくり飲もうぜ」
「ああ」
「ピザ、ちゃんと食べろよー?」
「わかってるよ」
バタンと音がして静かになった。
慧が寝室のドアを開けて入ってくる。カチとスイッチが入る音がして、ベッドサイドの明かりがほのかに灯った。
凛はそっとカーテンから顔を出した。
慧がホッとしたような顔で近寄ってくる。
「帰ったかと思った・・・・・・」
凛の手を取って引き寄せる。
すかさず凛の唇に唇を重ねる。
「・・・・・・・・っ」
ルロ・・・・・・と舌が差し込まれ、凛の舌を捕える。
最初から激しく深いキスだった。
「ん・・・・・・・・!」
慧はそのまま凛をベッドに押し倒した。
凛は息が苦しくなって喘いだ。
「・・・・・・・・!西辻く・・・・・・ッ!・・・・・・・待って!んぅ・・・・・ッ!」
凛は慧の頬を両手で包むように触れた。
慧がわずかに唇を離す。
間近で無言で見つめ合う。慧のこんなに真剣な顔を見たことがなかった。
ベッド上の天井の隙間から漏れる間接照明のオレンジ色の温かな光が慧の瞳が潤んでいることを凛に知らせる。
「好きだ」
切なげな囁きに凛の胸が締め付けられた。
凛の返事を聞くつもりもないのか、待てないのか、慧は再び深くキスしてくる。
「・・・・・・・っ!」
慧の手がセーターの中に入りこんでくる。
「待って・・・・・!」
「いやだ。もう待たない。待ってたら、君はまた三歩下がってしまう」
「三歩・・・・・・?」
いつも良く考えて落ち着いて行動しようと思って生きてきたが、慧のこととなると上手くいかなくなる。今回はそれの最たるものだった。
少しするとガヤガヤと声が聞こえた。
「なんだよー。ピザ頼んじゃったじゃんよー。追い出すなんてひでーよー」
「何言ってんスか。どう考えても大事な時期に来ちゃった俺らが悪いでしょ」
「大晦日も勉強とか大変だな。頑張れよ」
数人が話ながら寝室の前を通り過ぎる。
「ああ。悪いな」
慧の謝る声が聞こえる。凛も心の中でごめんなさいと謝った。
「いや、急に押し掛けてこっちこそ悪かったな。終わったらゆっくり飲もうぜ」
「ああ」
「ピザ、ちゃんと食べろよー?」
「わかってるよ」
バタンと音がして静かになった。
慧が寝室のドアを開けて入ってくる。カチとスイッチが入る音がして、ベッドサイドの明かりがほのかに灯った。
凛はそっとカーテンから顔を出した。
慧がホッとしたような顔で近寄ってくる。
「帰ったかと思った・・・・・・」
凛の手を取って引き寄せる。
すかさず凛の唇に唇を重ねる。
「・・・・・・・・っ」
ルロ・・・・・・と舌が差し込まれ、凛の舌を捕える。
最初から激しく深いキスだった。
「ん・・・・・・・・!」
慧はそのまま凛をベッドに押し倒した。
凛は息が苦しくなって喘いだ。
「・・・・・・・・!西辻く・・・・・・ッ!・・・・・・・待って!んぅ・・・・・ッ!」
凛は慧の頬を両手で包むように触れた。
慧がわずかに唇を離す。
間近で無言で見つめ合う。慧のこんなに真剣な顔を見たことがなかった。
ベッド上の天井の隙間から漏れる間接照明のオレンジ色の温かな光が慧の瞳が潤んでいることを凛に知らせる。
「好きだ」
切なげな囁きに凛の胸が締め付けられた。
凛の返事を聞くつもりもないのか、待てないのか、慧は再び深くキスしてくる。
「・・・・・・・っ!」
慧の手がセーターの中に入りこんでくる。
「待って・・・・・!」
「いやだ。もう待たない。待ってたら、君はまた三歩下がってしまう」
「三歩・・・・・・?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


