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飛べないあの子
第6章 番外編Ⅰ
「なんでそんなに風呂に一緒に入るのイヤなの?」
「なんでって・・・・・。男の人もイヤじゃない?その・・・・・がっかりしないかなって思って」
「がっかりって?」
「身体洗ってる姿って、無様じゃない?」
「全然。むしろ見たい」
「・・・・・・・・・」

凛は腑に落ちないといった様子で黙ってしまった。
慧は苦笑した。

「じゃあ、俺が洗ってあげる」
「それは・・・・・遠慮しとく」
「ご褒美くれるんじゃないの?」
「えー・・・・・?それ、ご褒美なの・・・・・・・?」

凛が困ったように呟いた。
慧が再び凛の唇にキスする。

「今日は俺のわがまま聞いてくれる日なんでしょ?」
「・・・・・・・わかった」
「洗っていい?」
「うん・・・・・・・」

恥ずかしがる凛をよそに、慧はにっこりと満足げに微笑んだ。

窓と障子を閉め、凛を下着だけの姿にして、抱きしめながら深くキスする。
障子越しの弱い陽の光が凛の華奢な身体を照らす。
凛を裸にして、自分も全て服を脱いだ。

凛の手を引いて露天風呂へと向かう。
明るい屋外で凛の裸を見るのは新鮮で、じっと見つめていたいが、凛は明らかに落ち着かない様子で体をタオルで隠してもじもじしている。
どこからか覗かれたりしないか気になるようでキョロキョロと周りを見回している。

慧はフフ、と笑った。

「落ち着かない?露天風呂入ったことないの?」
「一般的な、大きなやつは入ったことあるよ。でも、こういう部屋に付いてるのは初めてで・・・・・・。隣から見えたりしないかな?」

慧は凛のお尻を撫でながらキスしようとすると、凛が逃げるように身を引いた。

「・・・・・・わかったよ。では、一緒に確認しましょう。中谷センセ」

広々としたスペースの左側に大人二人がゆったり入れるくらいの岩風呂があり、右側にはデッキチェアが二脚置いてあった。

露天風呂のすぐ下が川になっているが、高い竹壁で囲まれており、頭上に空が見えるだけだった。
慧は凛の手を引いて露天風呂の端まで歩いて、どこからか覗ける隙間がないかどうか確認した。
凛は慧の後ろに隠れて真剣な表情で様子を伺っている。
慧は噴き出しそうになるのを堪えた。
本来ならこんなムードを削がれるようなことはしないで、すぐにでも身体中舐めまわしたいところだが、凛の心が折れてしまっては元も子もない。
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