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喪服奴隷・七菜
第10章 奴隷宣言
開始からわずか30秒。
七菜の身体が超高層ビルのエレベーターのように、一気に高みに上っていく。
『あぁダメっ イク! いっ・・・・・・・・・・・・』
逝きそうになった瞬間、クリを覆っていたイソギンチャクが横に逸れる。
バイブが45度傾いて、あらぬほうを刺激している。
『???』
全身を硬直させて、絶頂に備えていた身体が弛緩する。
「おいおい、俺の楽しみをそんなに簡単に奪うなよ。
まだ時間はたっぷりあるんだ。もっと楽しもうぜ」
省吾はイソギンチャクを、往復ビンタのように左右に動かす。
頂点に来ると稲妻のような刺激がもたらされるのだが、それは一瞬。
せり出していた腰がソファーに沈むのを待って、
またクリにイソギンチャクが覆いかぶさる。

『ふぐっ、うぅぅぅぅぅーー、ぐわぁ~~』
七菜の全身がガクガクと震える。
『あぁぁぁーー 逝くぅー逝きそう』
そこでバイブのスイッチが無情にも停止する。
七菜の身体が再びソファーに沈んでいく。
『はぁはぁ、』荒い息遣いだけが、部屋の中に響く。

そんな焦らしが、何回繰り返されたのだろう。
七菜はすでに発狂寸前、錯乱状態にあった。
バイブの振動は最弱にされ、下降しない程度の刺激を与え続けている。
「七菜、これが欲しいか?押し当ててもらいたいか?」
七菜は髪の毛を振り回しながら、首を上下に激しく振って頷く。
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