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哀色夜伽草紙
第5章 狂った時計

「壱も琴莉ちゃんもお年頃よ?そろそろお互いに恋人でもみつけなさい」
伯母さんは無表情でそう言った。すると
「いいじゃないか、二人は従兄弟なんだから結婚だって出来る。琴莉ちゃんなら可愛いし、性格もよくわかってる。それにひねくれ者の壱をよく理解してるし、跡取りの伴侶として、ふさわしいだろ?オレも娘に欲しいぞ」
伯母の固い声に伯父は全く気づかないのかご機嫌に笑っていた。
伯父は昔から私をかわいがってくれる。それはわかっているし、伯母も私を嫌っているわけではないのは知っている。
けれど、彼女にはどうしても私と壱くんの仲を認めるわけにはいかない事情があるのも分かって苦しいのだ。
私は何も言えずに下を向いてしまうと、壱くんがまた淡々と話始めた。
「オレは琴莉しか考えてないから母さん。前にも言った通りだよ。琴莉としか一緒になるつもりはないよ」
「おーおーそうか、まぁ報告待ってるよ」
嬉しそうに笑う伯父と顔面蒼白な伯母、無表情の壱くん。
私はハラハラしながらそれらを見守った
伯母さんは無表情でそう言った。すると
「いいじゃないか、二人は従兄弟なんだから結婚だって出来る。琴莉ちゃんなら可愛いし、性格もよくわかってる。それにひねくれ者の壱をよく理解してるし、跡取りの伴侶として、ふさわしいだろ?オレも娘に欲しいぞ」
伯母の固い声に伯父は全く気づかないのかご機嫌に笑っていた。
伯父は昔から私をかわいがってくれる。それはわかっているし、伯母も私を嫌っているわけではないのは知っている。
けれど、彼女にはどうしても私と壱くんの仲を認めるわけにはいかない事情があるのも分かって苦しいのだ。
私は何も言えずに下を向いてしまうと、壱くんがまた淡々と話始めた。
「オレは琴莉しか考えてないから母さん。前にも言った通りだよ。琴莉としか一緒になるつもりはないよ」
「おーおーそうか、まぁ報告待ってるよ」
嬉しそうに笑う伯父と顔面蒼白な伯母、無表情の壱くん。
私はハラハラしながらそれらを見守った

