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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

*
「かーさん、きもちいい?」
「……うんっ」
今俺は、るりちゃんの提案により、るりちゃんとお風呂に入っている。
しかし、全くエロい要素は無い。
二人で湯船に浸かって居るが、接触している所は、無い。皆無だ。
俺の肩には、じゃーじゃー滝が流れ落ちている。
気持ち良いか良くないかと聞かれたら、もちろん気持ち良いに決まってる……けど。
生殺しって言うんですか、こーいうの。
「こんなにおっきいの、初めて」
「おっき……」
何が?!
何が、こんなにおっきいの?!
「お家のお風呂が広いって、良いね」
「……うん……」
「二人でも余裕って、温泉みたい」
「っうん……」
だよね。お風呂がおっきんだよね。分かってた。
俺的には、余裕無くても良んだけどね。
余裕が有るから、俺とるりちゃんの間には、隙間が有る訳で。
ってか、俺、今、滝の為に正座してるからね。脚伸ばしたら、
……それはマズいから考えない。
「滝もすごいけど、このジャグジーのぶくぶくも、すごいねー?」
「っうんっ……」
俺的には、それも無くても良んだけどね。
気泡が有るから、お互いの姿は、水面より上しか見えね……何でもない。
「かーさん?」
「なに、るりちゃん」
「ちゃんと、あったまった?」
「うん」
さっき滑ってぐしょ濡れになったので、るりちゃんに「とにかくあったまって!!」と言われて、服を脱いでシャワーで全身を流した後で、とりあえず湯船に浸かったのだ。
それから何分経ったのか……あったまったり何だりで、若干のぼせそうな位になった。
「じゃあ、体とか洗う?」
「そだな、洗おっかな」
そしたら、るりちゃんは風呂から上がるだろうし。
余計な動悸を感じずに、自分を何かと落ち着かせる事も出来んだろ。
「じゃあ、私が背中流してもいい?……お詫びと、お礼に。」
「へっ?!……ぶっ!!」
「あっ!!」
……驚いた。すげー驚いた。
驚きすぎて、流れ落ちている滝の中に、思いっ切り頭を突っ込んでしまった。

