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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

「そんで、お湯、頭からかぶっちゃったのか」
「うん。でも、おかげで使い方はちゃんと分かったよ!……こうやって、こうやると気持ち良」
使ってみせようとしてくれたるりちゃんは、ピッとリモコンでお湯の滝をざーざー出すと、またもや浴槽から立ち上がっ……
だからそれはおっぱいが見えぁああああ!!
「うわわわわわ!!」
「きゃっ!!ごめんなさいっ!」
「や、こっちこそごめんっ!」
やべ……二回も見ちゃった、るりちゃんの、おっ……
それに、濡れた髪も、濡れた肌も……さっきソファで見たのとは、また違っ……
「かーさん?」
「……なに……?」
ごめん、今、話し掛けても多分返事出来ない。
落ち着く為に頭ん中で寿限無の名前唱えてるから……!!
「服、脱いで?」
「え゛。」
脱ぐの?!
なんで脱ぐの?!
今、二枚しか着てないし!
一枚でも脱いだらやべー事が発覚しそうなんですけどっ!?
「ぐしょぐしょに、濡れちゃってるもん……」
…… ど こ が ?
いやいやいや!服だよね!?
服がね、転んでぐしょぐしょだもんね!!
「我慢しないで、脱いで欲しいの」
本人に全然そういうつもりなんか無いだろう、上目遣いの無邪気で破壊的な台詞で。
心を無にする為の努力も、落ち着く為のささやかな抵抗も、こなっごなに、打ち砕かれたのだった。

