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永遠の愛を奪って
第7章 はじめてのお泊まり

「うん。おばあちゃんが花屋をやっていたから。後、中学と高校の時に華道部に入っていたの」
「へぇー、女性らしいな。この花瓶に生けてある花みたいにお淑やかなイメージも小春に合うかも。着物とかも似合いそうだし。……こっちの花の名前はなんて言うんだ?」
「それはね、スズランって言うよ」
花は小さい頃から好きだから、私の大好きなことに興味を持ってもらえて嬉しい。
それと共に青木くんに私のことを知って欲しい気持ちが湧き上がる。
恋人として付き合っていくためにもこの旅行は重要な機会になりそうだ。
部屋に入ってから荷物を置き、ホテルの外へ出て海岸沿いを散歩することにした。
夏に家族と海に行ったけど、青木くんと来るとまた違った雰囲気を感じて波の音や潮風が心地良い。
デートで来ると海はロマンチックな場所に思える。
「小春は穂並さんに旅行に行くって話したの?」

