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ディープフォレスト
第3章 命題
「しかし、男と女がいる。これは『始まり』である」
まるで
風のような
掠れた声が
奥からひゅう、と聞こえた。
初めて耳にする声に
アキトは目を向ける。
そこには
横たわったままの
大婆がいた。
「……今日は喋るのかよ、」
小さく呟いてから
アキトは一歩前に出た。
「大勢が集まる場所では無理だ。神聖な二人きりの空間で集中力を必要とする。あとアレだ、体力も必要だから鳥の肉を用意してくれ。いつでもすぐ出来るわけじゃない、準備が必要だ」
まくし立てるように
一気に要求を述べる
アキトの横で
エバーは
少し安心したように
肩の力を抜いた。
「ならばそのように」
大婆の答えは
実にシンプルだ。
他の婆たちが
にわかにどよめいたが
それ以上は
誰も何も言わなかった。

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