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ディープフォレスト
第1章 儀式


すでに
エバーの服の中にまで
蔦は伸びていた。

力任せに
片っ端から引きちぎると
それも動かなくなる。


「逃げよう、エバー」

「どう、して…?」


全身が痺れて
動けないエバーを
両腕に抱き抱え

フォレストの樹から
なるべく遠ざかる。


「これは神聖な儀式なのよ」

「フォレスト様がこどもを作ってくれるからか」

「そうよ。皆そうしてきたの」


儀式を中断させられ
エバーは
泣きじゃくっていた。




森を出て

あの白い靄も
届かないだろう
頃合いまで来て

ようやく足を止める。

陽が傾き
空は橙がかっていた。


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