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ディープフォレスト
第1章 儀式
うねる蔦や葉を見ていたら
以前にも
見たことが
あったような気がした。
身体中血が走り
高まる興奮は
だが同時に
戦慄の記憶を呼ぶ。
『アキト!奴等を焼き払え!』
遠い日の
誰かの声を
思い出した。
一面の焼け野原に
うごめいていた敵。
男も女も
戦っていた。
「……オレは」
「あぁん!」
記憶の戦場は
桃色の声に飲まれた。
目の前でエバーが
身をくねらせ
巻き付く緑に
肩を震わせている。
ハッと我に返る、
ここは戦場ではない。