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ディープフォレスト
第3章 命題
エバーの住み処に戻った
アキトたちだったが
非常に気まずい空気が
満ち溢れていた。
リシュは
手を縛られたままだが
ベッタリ
アキトの腕にくっついて
離れようとしないまま
火傷の手当をされていた。
少し離れた場所で
その様子を見ている
エバーは
明らかに
良い顔をしているはずもなく
アキトは
キリキリと
胃が痛む気がした。
「狂獣になったら追放される決まりなのよ」
「でも怪我してるんだぜ。それにオレにはなんかなついててやたらに暴れるわけでもないし」
「でも、私だって、……アキトだって襲われたわ」
「それはこれからちゃんとシツケをすれば」
「これから?これからもずっと面倒をみるの!?」
アキトは
タジタジと
うろたえた。
エバーのところで
世話になっている
居候のようなアキトが
さらに
厄介なリシュを
連れ込んでいるのだ、
さすがに
ペットと呼ぶには
無理がある。
エバーと
タァーナの例もあるが
女同士は本来
仲の良い生き物とはいえ
間に
男が絡むと
途端に険悪だ。
ましてや
狂獣と呼ばれ
忌まわしい扱いの
リシュならば
それも当然。

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