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ディープフォレスト
第3章 命題
最初に聞こえたのは
何か甲高い声だった。
エバーが
猿やその他の動物を
知っていたならば
きっと
そのように誤解をしただろう。
およそ
人の声ではない、
何かの声、
と同時に
バシャバシャと
激しい水音
微かに呻き声。
それらを聞いて
エバーの足が止まる。
あまりに不審な物音は
自然のものではない。
誰かいるのかと
草を掻き分けて
川辺を見た。
少し離れていたから
パッと見た感じでは
そこに何があるのかは
よくわからなかった。
だが
目を凝らすと
次第にわかってくる、
――狂獣がいる、と。
自分を襲ったあの狂獣だ。
とっさに
体が強張り
小さく息を飲んだ。
恐怖で足がすくんでしまい
その場を動けない。

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