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ディープフォレスト
第3章 命題
血の気も引いたエバーが
緊張の冷や汗を流し
凍り付く間も
その狂獣は
何かを盛んに
その場で動いていた。
何をしているかなど
最初はそれどころではなく
気にもかけなかったが
しばらく佇むうちに
ふと、
エバーは思った。
(……一体、何をしているのかしら)
自身の目眩も
おさまってきた。
エバーは
よくよく狂獣を観察する。
ずっと同じ場所にいるのは
そこに何かが
あるということだろうか。
時折
跳ねるようにして
水を起てている。
その川の中に
何か――
「アキト!」
エバーは悲鳴をあげて
走り出した。
自分でも驚くべき早さで
狂獣に向かって走るなど
本来
ありえないことだったが
そこには
アキトがいた。
狂獣に
襲われているようだった。

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