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ディープフォレスト
第3章 命題
アキトは
エバーを抱えて
ババたちの集落へ行った。
夜分ではあったが
まだ起きている者も
若干いたため
薬草などを
わけてもらうことが出来た。
明るい場所で
エバーの傷をみると
噛まれたらしい跡があり
そこから出血をしていた。
「傷はあまり深くないみたいだが、菌が入るとまずいな。消毒薬とかはないのか」
「私たちは薬草を使うの。狂獣に噛まれたのならコレを使うといいわ」
騒ぎをきいて
タァーナが薬を持ってきた。
エバーは
おとなしく
タァーナに
薬を塗られている。
出来れば今は
顔もあわせたくない相手だが
そうも言ってはいられない。
「……狂獣っていうのか。アレは一体なんなんだ?」
アキトの問いに
娘たちは沈黙した。
エバーも
他の娘同様に
言いにくそうな顔をしている。
やがて
タァーナが
口を開いた。
「多分、エバーを襲ったのはリシュという私の親友だった子ね。フォレスト様の儀式では稀に狂って狂獣になってしまう子がいるの。――もはや人間ではないわ」

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