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ディープフォレスト
第3章 命題
「ごめんなさい、わたし、アキトが心配で」
「エバー。怪我してるのか」
泣いているエバーが
何か必死に話していたが
アキトは
触れたエバーの肩が
血まみれなのに気付いた。
その独特の手触りは
目で見なくてもわかる。
「帰って手当しないと」
「わたし、アキトが、」
「エバー?落ち着けよ。とりあえず一緒に帰ろう」
泣いていて
ろくに話もきかないエバーを
たしなめてから
アキトは
エバーを抱き上げた。
「一緒……一緒にいてくれる……?」
「また襲ってくるかもしれないからな」
本当なら
エバーにあわす顔がない。
とはいえ
危険なまま
一人にもしておけない。
少なくとも
抱き付いて
泣いているエバーが
自分を避けない限りは
おそらく
傍にいるべきなのだろう。
「エバーがいやじゃないなら」
「一緒にいてアキト。一人にしないで」

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