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愛おしいキミに極甘な林檎を
第66章 番外編:愛の行方
「失礼なことをいいますけど、前よりも化粧が上手くなっているし、女性として綺麗になっていると思うんです」
「嬉しいことを言ってくれるわね。
確かに、他の女に理人くんを取られたくなくて自分磨きに必死になっているわ。
でも、なんであたしの変化が原因だって思うのよ?」
拭き終えた皿を持って慎重に食器棚に入れる。
そして、那砂さんの方を向いて口を開いた。
「私は中学生の頃にソラ先輩と仲良くしてたみたいなんです。
でも記憶がなくなって、ソラ先輩のことを忘れてしまって、関係が少し変わって……。
記憶がない私とどう接するか、ソラ先輩は悩んだと思います。
だから、理人さんも変わっていく那砂さんとどう接するか考えているんじゃないですか?」
「なるほどねぇ……。それはあるかもしれないわ。
あたしがまだ女になろうとしなかった頃は、最高の親友と思えるほど心の距離が近かったもの」
「お互いのことをよく理解し合ってる感じがします」
「うふふ。誰よりも理解しているつもりよ。
……あたしが本気で女になりたいと思ったのは大人になってから。
県外の大学に進学した理人くんに恋してることに気づいた。
でも、理人くんは男は恋愛対象じゃないのよね。だから、女になろうとした」

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