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愛おしいキミに極甘な林檎を
第66章 番外編:愛の行方

「しません。私にはソラ先輩がいますから、女として愛されるのは困ります」

「風子ちゃんがあたしの敵じゃなくて本当によかったって思うわ。
もし、理人くんを選んでいたら意地悪していたかもしれないもの」

恐ろしい未来がなんとなく想像できる。


「うふふ、冗談よ。
でも、今日は理人くんにやたらと邪魔者扱いされる。
はあ……。あたし、何か悪いことしたかしら?」


那砂さんは理人さんによく会いに来るけど、庭の掃き掃除や花の管理、家事を手伝ったりして風早家を助けている。

私がソラ先輩と結婚すると決まってから、迷惑も掛けていないはずだ。

いつもと違うことといえば、なんだろう。


隣に立って残りの皿を拭き始めた那砂さんに視線を向ける。

今日の化粧は、いつもより気合が入っている気がした。

赤い口紅を塗っていて、瞼にはラメが入ったブラウンのアイシャドウをしている。チークも肌の色に馴染んでいた。

髪もツヤツヤでフローラルないい香りがする。……お洒落な女性だ。


「もしかして、那砂さんが変わったからとかですか?」

「理人くんじゃなくてあたしが?」
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