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愛おしいキミに極甘な林檎を
第66章 番外編:愛の行方
雰囲気が悪いまま食事が始まった。
私の隣にソラ先輩、対面には那砂さんと理人さんが座っていた。
でも、理人さんは那砂さんを避けているのか距離を取っている。
三人の顔色をうかがいながら料理をいただくことにした。
箸で摘み、取り皿に置いて食べていく。
おじちゃんの家に泊まっていた時に理人さんが作ってくれていただし巻き卵の味が懐しい。
一瞬、笑顔が怖くなったソラ先輩も料理を楽しんでいる。
「このローストビーフ、高級レストランで出てきてもおかしくないくらいに美味しい……。
理人さんは料理が上手いですね」
「ありがとございます。
妹と弟のために色んな料理を作ってきましたから。特に家庭料理なら任せてください。
塑羅緒さんもローストビーフくらい作れますよね?」
「俺の得意料理はハンバーグなので専門外です」
「いいえ。私は肉じゃがだと思ってます。
ソラ先輩は煮込むのが得意なんですよ。じゃがいもが溶けてなくなりますから」
「なんてものを風子さんに食べさせているんですか……。
可愛い妹に苦労させないため、料理ができる男性が望ましいです。
しかし、婚約破棄をしろだなんて今は思いません。
風子さんが幸せそうに笑っていることが答えですから」
「ふふっ……。私はソラ先輩と一緒にいて幸せですから安心してください」
隣りにいるソラ先輩の顔を見ると、ぴたりと目が合う。
「俺も幸せだよ。風子」
ソラ先輩も同じ気持ちなんだろうか。
今の笑顔は穏やかで優しさを感じる。
「見つめ合っちゃって熱いわねぇ。
あたしたちも早く幸せになりたいわ。ねっ、理人くん?」

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