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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「ごめんね。まだ思い出せないことを聞いてしまって……。でも肯定してもらえて嬉しかったよ」
「じゃあ、もっと喜んでもらえるように私が続きを食べさせてあげます」
「はぁ……、可愛い……。明日の結婚式は心臓がもたないな……」
「えっ!?ソラ先輩には長生きして欲しいです」
「そういうとこだよ。天然の小悪魔だな」
ガトーショコラを食べさせる前に強引にキスをされてピタリと手が止まる。
唇を重ねた後に感じた味はお酒の風味がするけどやはり甘い。そして甘い方が断然に強い。
もっとそのぬくもりを味わいたくて、ソラ先輩の服にしがみついて繰り返されるキスを堪能した。
多分、これも結婚式の練習だと言って誤魔化すんだろう。
それでも悪くないけど、今は言葉で話すよりも体で繋がっていたい。
明日は私たちにとって大切な日だから、せめてキスだけでも……。

