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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



「そういうことだったんですね……」


もう一つの部屋の棚に飾ってあった沢山のバラが詰まった箱を見てプロポーズをされたんだろなと思っていたけど、まさかもう一度されるなんて思ってもいなかった。


受け取った赤い一本のバラ。


それはひとつはしかない。


つまり、ソラ先輩がプロポーズと共に伝えたいことは“あなただけ”っという意味だと思えた。



このバラをくれるのも、結婚するのも私だけ……。



愛している人にこんなにも大切にされていて心が温かくなって目にじわりと涙が浮かんでくる。


「もちろん、よろしくお願いします。このバラも大切にしますね」


「ありがとう。少し緊張してたからホッとしたよ」


二度目のプロポーズが終わった後、私も早くソラ先輩に伝えたかったことを言いたくて冷やしていたガトーショコラを冷蔵庫から取り出した。


急いでラッピングするためにこちらを見ないように待っていてもらって完成させる。


食べやすいサイズに切ってから、棚の中に残っていた包装用の袋を使ってプレゼント用に仕上げた。



「できました!ソラ先輩に結婚式前のプレゼントです」


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