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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



二、三時間置きに冷蔵庫の中のガトーショコラの様子を見てプレゼントできるか確認する。


しっとりしていて美味しく食べるには明日まで冷やした方が最適だけど生憎時間がない。



おまけに今日の晩御飯はいつもより早めに食べることになった。


明日は大事な日だから体力を温存しておくために就寝時間も早めないといけない。


そうなると、歯を磨く時もすぐにやって来るからデザートを食べるタイミングも逃してしまう。


とりあえずガトーショコラは冷えたら食べられると思うからそれに賭けることにした。



「ところで明日の準備って何をすればいいんですかね?」


「特に何もないよ。前もって準備していたから。結婚式の準備は風子が積極的に頑張っていたんだよ。そのおかげだね」



晩御飯で使った食器を洗い終えたソラ先輩はダイニングテーブルの椅子に座って一休みをし始める。今だ……!


「ソラ先輩、ちょっといいですか?」


「どうしたの?」


「話したいことがあります」



「そうか。……実は俺も今日中に風子に話しておきたいことがあったんだ」


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