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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

大変だったけど、なんとか無事に仕事を終えることができた。
ソラ先輩に迎えに来てもらって自宅へ帰ると、張り詰めていた緊張がほぐれたからなのか頭がズキズキと痛くなってくる。
「ううっ……」
台所に立って洗い物をしていた時に耐えられなくなってお弁当箱をシンクへ落とした。
その時にゴトンッと音がして気づいたのか、洗濯物を畳んでいたソラ先輩が私の元へ駆けつける。
「大丈夫かい?頭が痛いなら休んでいて。晩御飯も俺が作るから」
「だっ、大丈夫です!お昼に薬を飲み忘れちゃっただけですから。
それより家事が終わったら、結婚式のことを確認して忘れないようにメモに書いて――――」
「焦らなくても大丈夫だから。ゆっくりしてて」
「でもソラ先輩も仕事をしてきて疲れてますし、これでは私は役立たずに……」

