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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

「それでも塑羅緒さんは…新くんのことを…恨んで生きてなんかないと思います……。
自分のことを責めて……、新くんと和解できたらいいなって…思っているようでしたから」
ストッキングを破いたところから手を潜らせられるとパンツの中に指を入れられている感じがした。
体が動かないからなのか、愛がないと分かっているからなのか、気持ちいいとさえ思えなかった。
「お姉さんは頭の中がお花畑ですね……。和解なんてできるはずがないですよ。
ボクは小さい頃から会社を継ぐために色んなものを我慢して勉強に時間を注いできたんです。
楽をして地位を手に入れるような人がボクの気持ちなんて分かるはずがないですから」
「似ているから…、分かると思います……。
塑羅緒さんも…小さい頃から…家柄のことで悩んでいましたし……。
お爺さんのことで…つらい思いもいっぱいしてきてますから…新くんの気持ちもきっと……」
「分かるはずない!……火ノ浦さんにも言われましたよ。お姉さんがそう言っていたから諦めろって!」
怒鳴り声を上げた新くんは近くに置いていた私のスマホを拾って床にガシャンッと強く叩きつける。

