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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

「あの頃の私はソラ先輩にかなり反抗してましたよね。でもドキドキして、心地いいなって思ってました。
付き合う前に寝た時もそう思っていたような……」
「相手が誰なのかも知らなかったくせに?」
人生で初めて犯してしまった過ちを思い返すと顔が熱くなってきた。
結果的にラブホテルに私を連れ込んだ犯人は隣にいて、今こうして幸せな恋愛ができている。
ソラ先輩の祖父母に結婚を認めてもらえるか雲行きは怪しいけどそれを除けば順調だ。
付き合った頃のことも思い出して胸がいっぱいになってきた私はニヤけながらソラ先輩にぎゅっと抱きつく。
「きっと身体は分かっていたんですよ。そして合宿の時に改めて感じたんです。相性がいいのかなって」
「へえ、イかせた後にセックスもしないですぐ寝たのに?」
「よく覚えてますね……。ひとりでしようとしているのがソラ先輩に見つかってすごく恥ずかしかったので私も覚えてますけど……」

