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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶



私がそう言った後すぐにソラ先輩の笑顔が消える。

やはり昴くんが言っていたとおり何かあるようだった。


「会わなくていい。話してもお婆様のように話にならないから籍を入れた後に言えばいいよ」


「結婚するんですから少し顔を出すだけでも……。私もソラ先輩の家族を全員知りたいですし」


ソラ先輩の手にそっと自分の手を重ねて様子を伺う。

でも私の温もりでは支えきれなくて、感情を抑えるように拳を作っていた。



「ダメだ。言っても反対されるだけだよ」


「何を言われても負けません。一度、お婆さんに反対されたので耐性がつきました」



「傷つく耐性なんてつけなくていいから。そもそも俺が会いたくないんだ」


「そんなにお爺さんのことが嫌いなんですか……?」



「お爺様が俺のことを嫌いなんだよ。それにあの人のせいで俺はあんなことに……――――」


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