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蜜会
第3章 溢れる
「あぁ、ン……」

「瑠璃ちゃん、可愛いよ。声、もっと聴かせて」

「あ、安宅さん……もっとして……」

「もう、義樹って呼んでよ」


 よしき、と呼んであげると、いっぱい首筋や耳たぶにキスしながら、私の乳首やぬるぬると濡れそぼった割れ目を意地悪なほどゆっくり、ちょっとずつ刺激してくる。

 本当に感じちゃって、もうお尻のほうまで恥ずかしい液がまた垂れている。

 とりわけ今はすごく乳首が敏感になっちゃった。

 安宅さん……義樹に「きれいなおっぱい」って言われたのが嬉しかったのか、指で軽くはじかれるだけでアソコの奥がキュンキュンする。

 伸ばした両手がそれぞれ義樹の肩とシーツを掴んで、私がひたすら快楽にあえいでいる時また義樹のスマホが鳴った。

 電話かと思ったけど、ちがう。

 さっき、ここを出る時間の三十分前に設定しておいたアラームだ。

 カーテンを閉めたときは昼間で薄暗かった室内は、気が付けばちょっと体を離すと義樹の表情も見えにくいほど暗くなっていた。

 そんな室内に、七色のランプがくるくると明滅して電子音を響き渡らせた。

 暗闇に慣れた目には、やたら着信ランプが眩しい。


「やだ、パーティ会場の安いミラーボールみたい」

「そうだね、ここだけバブルだ」


 そのカラフルな光を顔に受けて義樹は私の上で苦笑した。

 指の動きは止まったものの、彼にいじられっぱなしだったアソコが痺れるほど感じっぱなし。


「スヌーズ、何回にしたの?」

「二分おき、五回。それから服を着て出ればじゅうぶん間に合うよ」

「じゃあ、五回鳴ったら支度しよ」


 うん、と義樹はたくさん私の体に口づけ、いつの間にか復活してさっきよりも硬く立ち上がったモノをぐいっと挿れてきた。
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