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蜜会
第3章 溢れる

それにしても中からけっこうな量の精液が出続けるし、私は一回シャワーを浴びてくることにした。
出てくるときに自分磨き用のスクラブなんかは下げて、男の人がわかりやすいようにボディソープを前のほうに並べたら安宅さんにもシャワーを勧めた。
「すごい汗だし、お風呂場のところに安宅さんのぶんのタオル置いてきたから」
「ああ、ありがとう。でも、石鹸とか使って大丈夫かな? 香りがつくでしょ」
「何時までいるの?」
安宅さんはテレビの横の置き時計を見て「八時のJRに乗るから、その前に出て駅前で何か食べよう」と言ってきた。
昼ご飯を食べて、エッチして気が付いたらもう三時を回っていたらしい。
「じゃ、ここを五時半に出ればいいし、何時間も経って家に帰るころには石鹸の匂いなんか消えちゃうよ」
安宅さんが脱ぎ捨てたシャツを拾い上げて、匂いを嗅いでみる。
最近の洗剤は本当に強い香りだし、石鹸と似たような香りだから問題ない。
じゃあ借りるね、と安宅さんがバスルームに入っているすきに、ちょっといい香りのボディローションなんかをさっと自分の体に塗ってみたりしておく。
そうして彼も上がってきた後は、ごく当たり前のようにベッドの中で身を寄せ合ってゆったり話した。
後ろめたいところはやっぱりあるのか、奥さんからLINEに連絡がないのを確認したら、家を出る時間のめどにとアラームをかけていた。
シングルベッドだとやっぱり大人が二人で寝るのは狭いから、必然的に腕枕をしてもらう……体を半分重ねるくらい密着するのがちょうどいいみたい。
恋人とこんなふうに長いあいだ密着して話すのってすごく久しぶりだ。
祐一はデートでもそんなに長く語らって楽しい男でもなかったし、私は平日のデートでは翌日のことを考えるとそんなに時間もなかったし。
自分に塗ったムスクのボディローションと、安宅さんが使った石鹸とが混ざり合ってお互いの体温でより強く香り、ベッドの中は心地よい空気でいっぱいになった。
出てくるときに自分磨き用のスクラブなんかは下げて、男の人がわかりやすいようにボディソープを前のほうに並べたら安宅さんにもシャワーを勧めた。
「すごい汗だし、お風呂場のところに安宅さんのぶんのタオル置いてきたから」
「ああ、ありがとう。でも、石鹸とか使って大丈夫かな? 香りがつくでしょ」
「何時までいるの?」
安宅さんはテレビの横の置き時計を見て「八時のJRに乗るから、その前に出て駅前で何か食べよう」と言ってきた。
昼ご飯を食べて、エッチして気が付いたらもう三時を回っていたらしい。
「じゃ、ここを五時半に出ればいいし、何時間も経って家に帰るころには石鹸の匂いなんか消えちゃうよ」
安宅さんが脱ぎ捨てたシャツを拾い上げて、匂いを嗅いでみる。
最近の洗剤は本当に強い香りだし、石鹸と似たような香りだから問題ない。
じゃあ借りるね、と安宅さんがバスルームに入っているすきに、ちょっといい香りのボディローションなんかをさっと自分の体に塗ってみたりしておく。
そうして彼も上がってきた後は、ごく当たり前のようにベッドの中で身を寄せ合ってゆったり話した。
後ろめたいところはやっぱりあるのか、奥さんからLINEに連絡がないのを確認したら、家を出る時間のめどにとアラームをかけていた。
シングルベッドだとやっぱり大人が二人で寝るのは狭いから、必然的に腕枕をしてもらう……体を半分重ねるくらい密着するのがちょうどいいみたい。
恋人とこんなふうに長いあいだ密着して話すのってすごく久しぶりだ。
祐一はデートでもそんなに長く語らって楽しい男でもなかったし、私は平日のデートでは翌日のことを考えるとそんなに時間もなかったし。
自分に塗ったムスクのボディローションと、安宅さんが使った石鹸とが混ざり合ってお互いの体温でより強く香り、ベッドの中は心地よい空気でいっぱいになった。

