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蜜会
第3章 溢れる
「やばい、ちょっと溜まってたし、ゴムしてないから気持ちよすぎてもうイきそうだ。……ほんとに出していいんだね?」

「あァん。うん、出して!」


 最後とばかりに、さらにもっと強烈なピストンで安宅さんのたくましいモノが私の一番奥に打ち込まれる。


「ひっ、アぁン!」

「瑠璃ちゃん……!」


 びくん、びくんと脈動しながら安宅さんが私の中で射精しているのがわかった。


「はあ、あぁ……」

「気持ちよかった、瑠璃ちゃん……」


 まだ微妙に硬さを保ったままの安宅さんのモノが引き抜かれ、私のおなかに少し残りの白い液を垂らす。

 その数秒後にはどろっと、同じものが私の奥の奥からあふれ出てくるのがわかった。

 ……初めて、男の人に中で出されちゃった。

 用心して、一枚多く敷布団にカバーをかけておいてよかったなと思った。

 生理のときだけ使っている、裏面が防水加工されたボックスシーツなのだけど、このあふれた精液が布団に滲みたらちょっといやだから。


「おっと、待ってね」


 さっと立ち上がって安宅さんがテーブルの下にあったティッシュを持って来て、私からあふれる自分の精液をぬぐってくれた。


「なんか、赤ちゃんがおむつ交換されるときみたい」

「そうだね」


 笑って安宅さんも自分のモノを軽く拭いている。

 笑っておなかに力が入ったからか、また私の奥からどろりと精液が出てきた。


「やだ、すごい量」

 おっと、と安宅さんはシーツも慌ててぬぐってくれる。


「あはは。久しぶりだもん、出したの」

「してないの?」

「うん。ずっとしてなかったし、自分でも最近はしてなかった」


 男の人ってそういうもの……四十になっても、自分でこっそりするのか。


「嘘。前にここに来た日の夜に、風呂でしたよ」


 ちょっと照れくさそうに安宅さんは前言を翻す。


「え、お風呂でするの? 排水溝、つまらない?」

「お湯を流しながらしてるよ、ばれないようにさ」


 自分の中に出されたこの液は、どの程度の粘度なのだろう。

 まぁ安宅さんも年齢が年齢だし、毎晩のように排水溝に流しているわけじゃないだろうけど。
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