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蜜会
第3章 溢れる
「ピル、飲んでるから大丈夫」

「え?」


 あの日の出血も多く、生理痛が十代のころからちょっと重たくて、大学時代に婦人科でピルを処方してもらうようになった。

 生理痛も出血も軽くなるし、イレギュラーな妊娠のリスクも回避できる。

 周期が正確に把握できるというだけで忙しい時期の体調管理も楽になったから、ピルを飲むようになって本当に助かっている。

 でも飲んでいることを男の人に言ったのは初めてだった。

 そんなことを言った日には「好きなだけナマでしていいんだ」って思われそうだから、ピルを飲んでいても結局ゴムをしてのエッチしか経験がない。


「だから、いいよ」

「大丈夫?」

「ん、もう……早く、挿れて」


 安宅さんの腕を引っ張って自分の上に再び呼び込むと、自分の両足をぐっと開いて彼の硬くなったモノを掴んで私の入口へ導いた。


「んン……」


 先端が少し触れただけで、今までにないくらい体が快感と期待に震える。

 本当に硬い。

 たくましくて、早く奥まできてほしい。


「……じゃ、瑠璃ちゃん。奥まで挿れるよ」

「来て……」


 今まで指と舌先しか入ってこなかったのに、とうとう安宅さんの大きなモノが入ってきた。

 たっぷり濡れているから、にゅるっとすぐ入っちゃう。

 私の体がひときわ大きな快感に襲われる。

 安宅さんが少しずつ、やがて激しく腰を振り出すと、もうそこからは私の喘ぎ声もかなり大きくなってしまった。


「あアァン! んっ!」


 すごすぎるの。

 安宅さんのモノが硬くて、子宮の入り口まで刺激される。


「瑠璃ちゃん、こんなにキツくて気持ちいいアソコだなんて思ってなかったよ」

「ん……安宅さんの、すごいよ……ンッ!」


 私の頬に一滴、腰を振り続けている安宅さんの汗が降ってきた。

 これだけ激しく動いてくれたら、汗だくにもなるよね。


「ああ、お世辞でも若い子に言われると嬉しいな」

「お世辞じゃない、もう、アソコ、とろけちゃう……」


「アソコがとろける」なんて恥ずかしいことを言ったからか、そのときのひときわ大きな力強いピストンで私は久々に、実に何年ぶりかで、エッチでイってしまった。
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