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蜜会
第3章 溢れる
「ジーンズもいいけど、瑠璃ちゃんはスカートが似合うね」

「仕事のときは、だいたいパンツだよ……」

「もったいないけど、それがいい」


 舌を絡めながら安宅さんは、それまで胸を揉みしだいていた手を、今度は太ももに這わせてくる。

 フレアスカートの裾をたくしあげて、生の太ももを優しく往復するように撫でまわす。

 エッチはじらすのが大事っていうけど、本当に大人の男はじらすのが上手なのかも。


「他の男に、瑠璃ちゃんのきれいな太ももは見られたくないな」

「きれいじゃないよ、太いし……」

「ううん。太くもないし、ほどよくムチっとしてて、すごく美味しそう」


 そこから、私の背を支えながらゆっくりとベッドに横たえてくれたら安宅さんは上にのしかかってなおも舌を絡め続けた。


「俺、重たくない?」

「うん……」


 こんなふうに、ゆっくりゆっくりキスしながら触れられて蕩かされるとすごく感じてしまうんだ。

 考えてみたら学生時代の彼氏とかも、ホテルとか自分たちのアパートに来たらすぐ脱いで始める、って感じだった。

 これまでの私は、エッチはそういうものだって思っていたけど違うみたい。


「胸も大きいね。いくつ?」

「E……」

「すごいな、可愛くてスタイルもいいなんて反則だよ」


 安宅さんと早くつながりたいけど、服を着たまま焦らされていくのも気持ちよくてたまらない。

 それでも、安宅さんの吐息がどんどん熱を帯びて息遣いも荒くなってきた。

 きっと、私もすごくエッチな息遣いをしてると思うけど。
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