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蜜会
第3章 溢れる

でも今日の祐一はどうしたんだろう、ひどく色あせて見えた。
確かに別段イケメンでもない上に真面目で朴訥、話が面白いわけでもない。
ゆえに私は彼と話すのが疲れたのかもしれない。
この年齢で平日にデートして「疲れるからすぐ帰りたい」と思うのは自分でもおかしいなと思っていたけど、会わなくなって一か月以上が経ってほんのりわかってきた。
会わない方が気楽になっていたのだ。
祐一はおとなしい性格で、自分からは話さない。
だからわりとはっきりものを言う私とは、「祐一としては」相性がよかったのかもしれない。
でも私は、いつも祐一が話さないぶん気を遣っていろいろしゃべってばかりで。
かつ、ちょっと彼も「公務員は楽でしょ?」と言ってきたことがあるのでそれが引っかかったままだった。
親が資産家でその豪邸に住む人が、何で他人の苦労を測るのかと。
祐一を紹介してくれた人は「奥手だけど優しいから」とプッシュしていた。
ちょうど忙しい時期から会い始めたのもあって「なんとなく」でこの四か月、たまに一緒にご飯を食べてみたのだけど、ちょっと意見が合わなかったり話がはずまないときには「年齢・職業が違うし、男の人はこんなものかな」と思って、デートも夜に少しだけだったしそれでいいと思ってその「公務員は……」発言も流すことにしていた。
でも祐一はいわゆる「農家のヨメ探し」を真剣にしていたのだと今さら気付いて、それを一か月ほど放置してしまったことについては期待させておいてちょっと申し訳なかったなとも思った。
だけど、農家の人だってそんな血眼になってお嫁さん探しをする前にいろいろ恋愛をして経験値を積んだほうがいいのになぁ、と前菜や主菜を食べてシャンパンを飲みながらぼんやり考えていた。
そして週末には安宅さんとの約束があることを思い出した。
きっと奥さんと出会う前にも、いっぱいいろんな女の人とデートしたり、エッチしたんだろうなぁ。
キスがあんなに自然体で上手かったもの。
私みたいな小娘どころか年上のお姉さんだってきっと蕩けてしまうだろう。
思い出したら、またアソコの奥がじわじわと疼きだした。
うん。
単にエッチがしたいんじゃないの、安宅さんに抱かれたいって気持ちがすごく大きいの。
確かに別段イケメンでもない上に真面目で朴訥、話が面白いわけでもない。
ゆえに私は彼と話すのが疲れたのかもしれない。
この年齢で平日にデートして「疲れるからすぐ帰りたい」と思うのは自分でもおかしいなと思っていたけど、会わなくなって一か月以上が経ってほんのりわかってきた。
会わない方が気楽になっていたのだ。
祐一はおとなしい性格で、自分からは話さない。
だからわりとはっきりものを言う私とは、「祐一としては」相性がよかったのかもしれない。
でも私は、いつも祐一が話さないぶん気を遣っていろいろしゃべってばかりで。
かつ、ちょっと彼も「公務員は楽でしょ?」と言ってきたことがあるのでそれが引っかかったままだった。
親が資産家でその豪邸に住む人が、何で他人の苦労を測るのかと。
祐一を紹介してくれた人は「奥手だけど優しいから」とプッシュしていた。
ちょうど忙しい時期から会い始めたのもあって「なんとなく」でこの四か月、たまに一緒にご飯を食べてみたのだけど、ちょっと意見が合わなかったり話がはずまないときには「年齢・職業が違うし、男の人はこんなものかな」と思って、デートも夜に少しだけだったしそれでいいと思ってその「公務員は……」発言も流すことにしていた。
でも祐一はいわゆる「農家のヨメ探し」を真剣にしていたのだと今さら気付いて、それを一か月ほど放置してしまったことについては期待させておいてちょっと申し訳なかったなとも思った。
だけど、農家の人だってそんな血眼になってお嫁さん探しをする前にいろいろ恋愛をして経験値を積んだほうがいいのになぁ、と前菜や主菜を食べてシャンパンを飲みながらぼんやり考えていた。
そして週末には安宅さんとの約束があることを思い出した。
きっと奥さんと出会う前にも、いっぱいいろんな女の人とデートしたり、エッチしたんだろうなぁ。
キスがあんなに自然体で上手かったもの。
私みたいな小娘どころか年上のお姉さんだってきっと蕩けてしまうだろう。
思い出したら、またアソコの奥がじわじわと疼きだした。
うん。
単にエッチがしたいんじゃないの、安宅さんに抱かれたいって気持ちがすごく大きいの。

