この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
埋み火
第2章 熾し火
「うん、ええな。工藤さん、てのもちょっとアレやね。じゃあ、霧ちゃんね」

「……はい」


 霧子は賢治よりも十センチ以上背が低い。

 賢治の顔を見上げて名前を呼んできたので、手を腰に回して「嬉しいな」と抱き寄せた。

 シャンプーなのか、霧子の髪からさっぱりとした清潔感あふれるシトラスの香りがした。


(可愛いなぁ、昔より格段に色っぽいわ)


 スレンダーな体で透けるように白い肌をもち、あどけない顔だった新人時代の霧子もよかったが、今の少しむちっとした体つきの霧子もまた色香があってよいと賢治は思った。

 駅のロータリーで待っている霧子を見て「ああ、あのころ俺が惚れた子だ」と懐かしくなり、コロコロと笑う口元に魅入り、上目づかいで「賢治さん」と呼ばれた今、とうとう我慢できずに腰を抱き寄せてしまった。

 結婚してから浮気をしたことはなかったのに、霧子の唇とショルダーバッグの紐が食い込んだ柔らかそうな胸元が気になってしかたない。

/163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ