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埋み火
第1章 忍び火
 そんな博之はお世辞にも顔が整っているとは言い難い男だ。

 地黒でぎょろっとした目に厚めの唇、眉もぼさぼさで髭はすでに朝剃ったのが伸びはじめている。

 赤みがかった硬い癖毛は床屋にまめに行かないためこれもぼさぼさで、木曜ともなれば疲れが如実に出ており、普段は年齢より若く見えるように感じていたが今日の彼は年相応だなと霧子は思った。



 一方の霧子は実年齢の三十六歳よりも幼く見えがちで、肩につかない程度に伸ばした黒髪に涼しげな顔立ちをしている。

 その童顔に白い肌、辰砂釉をかけたように鮮やかな赤い唇が年上の男たちには受けがよい。

 眉をしっかり描いた以外は薄化粧にしてメイクのポイントは艶のある唇にしぼっている。

 ふっくら柔らかく、決して下品ではない艶をたたえた唇は自分でもなかなかいいパーツに仕上がっていると思うし、博之は二人きりになれば飽きることなくキスを求めてくる。

 化粧を控えめにしているのは肌に自信があるからだが、博之の肌やシャツを汚さないためというのもある。
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