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埋み火
第1章 忍び火
「お前はもとがひどくキツいんだ。あまり俺をいじめるな」

「いじめてなんかいないわ。蕩かしてあげてるだけよ」

「もう、最初からじゅうぶんすぎるくらい蕩けてるよ」


 こうして、また博之はすぐに二度目とも思えないほどの量の白濁液を霧子の腹に吐きだして果てた。


「ああ、お前といると、冗談抜きでいつか腹上死しそうだ」


 博之は荒い息を必死に落ち着かせながらつぶやいた。

 一度目と違って、すぐにティッシュを取りに立ち上がることもできない。

 自分では最後くらいしか殆ど動いてないのに、このざまである。

 もっとしっかり昼を食っておけばよかったと思う。

 力が入らない。


「何で私が殺すのよ」

「よすぎるんだよ、ほんとに頭の血管がブチっと切れて逝くんじゃないかって怖くなるくらい、気持ちいいんだ」

「やめてよ。廊下に死体を放り出して私は京都に帰るわ」

「裸は恥ずかしいから、服くらい着せておいてくれよ」
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