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埋み火
第1章 忍び火
「ん……」

「寝てていいわよ」


 熱く硬くなった肉の塊に軽く手を添え、腰をゆっくり落として霧子はそれを体内に迎え入れた。


「はァン……!」

「あ、ああ……きり……」

「んふぅん……ひろの、やっぱり硬くてすっごく気持ちいい……!」


 自らの体重を利用するといっそう、深く博之が食い込んでくるのがよくわかり、まさに「貫かれる」ようですぐ動けないほどだった。


「きり、今日はサービスいいね」

「感謝してよ、何年ぶりにしてると思ってるの。こんなの、まだ独身だったころ以来よ」

「ありがたいなぁ」


 そうおどける博之のペニスの長さは日本人の平均よりやや短いくらいだが、それでもこの体勢……騎乗位だと後背位よりもさらに深いところに届く。よく表現される「子宮口を刺激する」感覚がこれかもしれないと思った。逆にこれより長さがあると、霧子の狭い膣では痛くなりそうだ。


「……だめ。これ、すっごくいいわ」

「そうなのか」


 まだ入れただけでたいして動いてもいないのに、霧子はまた肌がほんのり紅潮してきた。

 種火が再び明るく燃えてきたような感覚にぞくぞくする。


「私の中、ひろのでいっぱいになっちゃった。おなかが苦しいくらい、キツくてアレの形まではっきりわかるの。後ろでするときみたい」

「へえ、ちょっと動いてみてよ」

「うん」
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