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埋み火
第1章 忍び火

その、帰国して上野で霧子と出会った後まもなくの二月初頭、また眩暈が止まらずに博之は会社を半月休んだ。
その間、妻がパートでいないときに霧子とこっそり話すようになった。
ちょうど霧子はそのころ就職が決まり、初出勤までは家にいるということでLINE通話をしたのだが、声を聴いているうちにどんどん博之は「霧子が欲しい」「セックスしてみたい」と思うようになっていき、夜中にトイレで何か月かぶりの自慰行為に及んだ。
『ねえ、昨日トイレで自分でしちゃったよ』
『え、奥さんいるのに?』
『きりがいい、きりのこと考えながらした』
そうして二月の末には半休をとって昼に待ち合わせし、街で少しデートしたあとに今では定宿になった汐留のホテルで霧子を抱いた。
霧子からは夫ともう何年も夜の生活がなかったと聞いていたが、それがいっそう博之に「早く抱きたい」と思わせていた。
その間、妻がパートでいないときに霧子とこっそり話すようになった。
ちょうど霧子はそのころ就職が決まり、初出勤までは家にいるということでLINE通話をしたのだが、声を聴いているうちにどんどん博之は「霧子が欲しい」「セックスしてみたい」と思うようになっていき、夜中にトイレで何か月かぶりの自慰行為に及んだ。
『ねえ、昨日トイレで自分でしちゃったよ』
『え、奥さんいるのに?』
『きりがいい、きりのこと考えながらした』
そうして二月の末には半休をとって昼に待ち合わせし、街で少しデートしたあとに今では定宿になった汐留のホテルで霧子を抱いた。
霧子からは夫ともう何年も夜の生活がなかったと聞いていたが、それがいっそう博之に「早く抱きたい」と思わせていた。

