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鬼ヶ瀬塚村
第19章 あの日

『仕方がないんだよッ!!僕にどうして欲しいんだ君はッ!?僕には漫画家の才能がある!!チャンスなんだよこれは!!』
手元に重ねた描きかけの原稿を僕は畳に叩きつけた。
『真理子さん、僕の夢を邪魔するのッ!?漫画家になれって言ったのは真理子さんだよねッ!?もうたくさんだ、こんな生活ッ!煙草だってもう2年以上は止めてたじゃないかッ?それに真理子さんは吸ってて僕は駄目っておかしくないかッ!?』
僕は煙草に火を点けた。あてつけのようにして、堂々と。
『駄目ぇッ!』
真理子さんが僕から引ったくるように煙草を奪い取った。
自分はアパートのベランダでスパスパ吸っていた癖に、僕には禁煙しろと口やかましく言う彼女、苛立ちは限界だった。
『いい加減にしろッ!出て行ってくれないかッ!?原稿を仕上げないと間に合わないんだよッ!!』
『そんなに漫画が大事なのッ!?私なんかより漫画が大事なのッ!?ねぇッ!?』
『ああ、そうだよ…』
僕は彼女から同じようにして煙草を引ったくった。
それを口一杯に味わい、彼女に煙を吹きかける。
『ねぇ、私の事好きじゃないのッ!?約束したじゃないッ!?』
真理子さんは自分の胸元を何度も何度も叩きながら訴えてくる。
甲高い声が余計に癪にくる。
僕は我慢の限界だった。
手元に重ねた描きかけの原稿を僕は畳に叩きつけた。
『真理子さん、僕の夢を邪魔するのッ!?漫画家になれって言ったのは真理子さんだよねッ!?もうたくさんだ、こんな生活ッ!煙草だってもう2年以上は止めてたじゃないかッ?それに真理子さんは吸ってて僕は駄目っておかしくないかッ!?』
僕は煙草に火を点けた。あてつけのようにして、堂々と。
『駄目ぇッ!』
真理子さんが僕から引ったくるように煙草を奪い取った。
自分はアパートのベランダでスパスパ吸っていた癖に、僕には禁煙しろと口やかましく言う彼女、苛立ちは限界だった。
『いい加減にしろッ!出て行ってくれないかッ!?原稿を仕上げないと間に合わないんだよッ!!』
『そんなに漫画が大事なのッ!?私なんかより漫画が大事なのッ!?ねぇッ!?』
『ああ、そうだよ…』
僕は彼女から同じようにして煙草を引ったくった。
それを口一杯に味わい、彼女に煙を吹きかける。
『ねぇ、私の事好きじゃないのッ!?約束したじゃないッ!?』
真理子さんは自分の胸元を何度も何度も叩きながら訴えてくる。
甲高い声が余計に癪にくる。
僕は我慢の限界だった。

