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鬼ヶ瀬塚村
第14章 修羅道

僕の顔を覗き込みながら名前を聞いてきた彼女は一体どこへ行ってしまったんだ。
彼女の姿が見えない。
目の前によく似た何かが僕の陰部を触っている。
君は一体誰なんだ?
僕の知ってる真理子さんは僕の事を支配し、愛してくれ、そして僕を夢中にする人だ。
明るくも暗くも僕は彼女に意識を向け続けてしまう。愛情の反対は何もない。
憎しみなんかじゃない。
憎しみがあればまだ幸せなのだと僕は知っている。
痛い程知っている。
『嫌いだって…言って?』
こんな事を言う女を僕は知らない。
僕は静かに彼女の手をトランクスから引き出した。
『無理だよ。立たないよ』
僕が言うと女は俯き、少し間を置いてから呟く。
『立たなくっていい…今は裸で抱き合いたい…』
女の両目からボロリボロリと涙が落下していく。
僕はここに来てはいけなかったのだ。
何かがおかしいこの村で僕の真理子さんはどんどん遠ざかって…やがて消えた。
この村は僕から真理子さんを取り上げる。
そして"どど"という難題で彼女を追うか追わないかを選択させようとする。
僕は女の赤い唇に自分の唇を這わせた。そのままシャツを脱ぐ。
女がトランクスごとジーンズを引き落とそうとする。
『待って、痛いよ』
彼女の姿が見えない。
目の前によく似た何かが僕の陰部を触っている。
君は一体誰なんだ?
僕の知ってる真理子さんは僕の事を支配し、愛してくれ、そして僕を夢中にする人だ。
明るくも暗くも僕は彼女に意識を向け続けてしまう。愛情の反対は何もない。
憎しみなんかじゃない。
憎しみがあればまだ幸せなのだと僕は知っている。
痛い程知っている。
『嫌いだって…言って?』
こんな事を言う女を僕は知らない。
僕は静かに彼女の手をトランクスから引き出した。
『無理だよ。立たないよ』
僕が言うと女は俯き、少し間を置いてから呟く。
『立たなくっていい…今は裸で抱き合いたい…』
女の両目からボロリボロリと涙が落下していく。
僕はここに来てはいけなかったのだ。
何かがおかしいこの村で僕の真理子さんはどんどん遠ざかって…やがて消えた。
この村は僕から真理子さんを取り上げる。
そして"どど"という難題で彼女を追うか追わないかを選択させようとする。
僕は女の赤い唇に自分の唇を這わせた。そのままシャツを脱ぐ。
女がトランクスごとジーンズを引き落とそうとする。
『待って、痛いよ』

