この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第13章 人間道
『12歳で4歳年上のクニひぃばあちゃんに婿入りして、翌年に子供が生まれたけど…流行り病で生後半年で亡くなって…カヤばぁちゃんが生まれた時は…ひいおじいちゃんは、14歳…いつも元気で村の中心にいた人で…みんなが尊敬していた。村一番のたくましい奴だったって…ねぇ、そのひいおじいちゃんが、どうしてわずか50歳で死んじゃったか………わかる?』

ピカッと辺りが光った。掘っ立て小屋の壁の隙間から雷の光が差し込む。
そして、ドドーン…と遠くで鳴った。
花火が打ち上げられた様な音だ。

ビリビリビリ…と地鳴りを受けて壁が揺れる。

『わからないよ』

僕が答えると真理子さんは真顔で呟いた。

『殺されたのよ…』

『えッ…?』

ドドーン…ドドーン…ゴロゴロゴロ…内臓をえぐられるような深い音が僕の声をかき消した。

『ひいおじいちゃんは殺されたのよ』

『どうして…?』

真理子さんは僕を真っ直ぐ見つめたまま続ける。顔が能面のようだ。まるで張り付けられた能面だ。

『鬼ヶ瀬塚村の掟だから』

『………』

『だから殺されたの』

僕は恐怖で声が出なかった。鳥肌が立つくらい寒いのに、ジワッと上半身に汗が出る。鼓動に合わせるように…ジワリ…ジワリ…と。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ