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鬼ヶ瀬塚村
第13章 人間道
真理子さんは掘っ立て小屋へと近付いていく。
歪んだアルミの屋根が雨音を激しく鳴らしている。激しくぶつかり、屋根のみぞに沿って落下していく。

何か中にあるのだろうか?

『入って、ほらぁ』

真理子さんが掘っ立て小屋の扉を開ける。青いペンキが所々剥がれたベニヤ板の扉だ。

中は暗く、土臭い。

真理子さんと僕は掘っ立て小屋へと入った。

『懐かしいなぁ』

真理子さんは長いスカートの裾をギュッと絞った。彼女の握る手の隙間から水が滴る。

『座って?』

薄暗い足元を見ると、藁が盛られている場所がある。

『ここに?』

『そ、そこよ』

真理子さんは天井からぶら下がるランプを弄りながら言う。

僕は藁の山に腰を下ろした。
不意にパッと明るくなる。真理子さんはランプを満足そうに見上げていた。

そして、ちょうど僕の向かいにあるしなびた木箱に腰かけた。

『やられたね』

真理子さんはニヤニヤ言いながら、濡れた前髪を掻き分ける。ゆで卵のようにツルツルした額が顔を出した。

『全くだよ…突然降りだすなんて…』

僕は肌心地の悪いシャツを引っ張りながら言う。重みを持ったシャツは生暖かく気持ちが悪い。

『どう?ここ?』
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