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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第11章 マリ…出逢い

そのとき
ふいに背後から腕を掴まれた。


「ちょ、ちょっと」


振り返って確かめる暇もなく
掴まれた腕に
促されるまま歩いて行く。


「マリなの?」


聞いてみたけど
返事はない。


やがて
幾つ目かの角を曲がり
細い路地を入ったところで立ち止まった。


そして…

腕を掴み
路地まで連れてきた
その人は…

私の方を振り返り
サングラスを外した。


『やあ!
 ビックリした?』


けれど…
驚いたのは
その衝撃的な出逢いだけではなかった。


サングラスを外したマリの顔は
ある歌手にそっくりだったのだ。


もう…何から聞いたらいいのかわからない。


私の頭は
ますます混乱するばかりだった。



『とりあえず
 カラオケ行こっか』


素直に頷いて
ついては行ったものの
頭の中はぐるぐると回ったままだった。


何の目印もなく
どうして私がわかったんだろう?


腕を掴んで連れて行ったのは
私だと確信してたからなんだろうけど。


どうしてそんな強引なことをしたんだろう?


どうしてすぐに
マリだと教えてくれなかったんだろう?


それに…
顔が…そっくりだなんて
聞いてなかった。


マリの馴染みらしいカラオケBOXの個室に入り
椅子に座ったものの
まだ私は一言も喋っていなかった。


驚きすぎて
言葉を失ったまま
ただマリの顔を
じっと見ていることしか出来なかった。


マリはそんな私をちらっと見て
くすっと笑ったあと
カラオケのリモコンを手に取った。


慣れた手つきで操作する
マリの細い指に見とれていると…

曲が…!



『君に逢いたくて』





もー!

どこまで私をからかったら気が済むんだろう?





そっくりな顔で

よく似た声で

そんなに上手に歌われたら…



惚れてしまうでしょーっ!(笑)






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