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第14章 亮輔…出逢い

『あのサ。。

　ミカが妊娠した

　…みたいなんだよね』



いきなり伝えられた事実の
予想以上の大きさに
一瞬にして私の思考は止まってしまった。



「今、なんて？」



『だから～。

　ミカが妊娠したみたいなんだって！』



「ちゃんと調べたの？」



『さぁ？

　さっき聞いたばっかで
　よくわかんないんだけど…』



「とりあえず
　妊娠検査薬で調べた方がいいよ？」



『だけどさ～。

　ぶっちゃけ
　オレの子かわかんないわけじゃん』



そうだった。



ミカさんは
ユージくんとも関係してたはず。



「けど…オレの子かも知れないわけでしょ？

　可能性はあるんだし
　検査薬で調べるか
　産婦人科で診てもらわないと」



『だよな～。』



と言ったきり
亮輔は黙り込んでしまった。



「落ち込む気持ちもわかるけど
　とりあえず調べてみなきゃわかんないでしょ？」



『ん～。。』



「ちゃんと調べて
　結果がわかってから
　また悩めばいいんじゃない？」



『ん～。。』



「聞いてるの？」



『ん～。。』



まだ16歳。



彼女の妊娠なんて
そう簡単に受け入れられるはずもない。



悩んでいる亮輔に
私がしてあげられることなんて
あるはずもなかった。