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第14章 亮輔…出逢い

これは…
後からメールで教えてもらったんだけど。


あれから亮輔は
ミカさんの家に行って
妊娠検査薬で調べるのを
見届けたらしい。


その結果は陰性…
つまり、妊娠はしていなかった。


私がどれだけ安心したか…。



ミカさんの人騒がせにも
困ったもんだと思ったものの

妊娠していなかったことは喜ぶべきことで
なんとも言えない複雑な気持ちだった。



『良かった～っ！

　チョー嬉しいんですけどー！』



「おめでとー！

　父親にならなくて良かったね」



これは避妊してなかったことへの嫌味。

亮輔が気づいたかどうかはわからないけれど。



『どっちの子かわからへんのに
　父親になってたまるかっ！』




とゆうわけで
ミカさんの妊娠疑惑は
一件落着したんだけれど。


今回のことで
私と亮輔の距離が少しだけ変わった。


ただのメル友から
本当の弟のような存在になった…気がした。



そして、ちょうどこの頃から
亮輔はメールを打つのは面倒だからと言って
頻繁に電話をかけてくるようになった。