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《リベンジ★ラブ》
第2章 環境……
聞いてはいけない…
聞いちゃいけない…

『あの怖いお父さんとお母さんの家を出て?』
綾香の声はふるえた。

『高校3年には俺成さん所に転がり込んで一緒に暮らしていたから…あの家も空き家になって最近壊されたって聞くよ』
自分の親の事を聞かれうんざりしたような顔をする。

『どういう事…ご両親は…』
良からぬ答えを想像し手がふるえた。
例え稜と2人で中川を送って行ったあの日現れた怖い家族の人を思い出す。

『何してんだろね…わからないよ…帰らないから…ただ家は壊されたって聞くから…どうでもいい』
投げやりだ、綾香の両親の事を心配する表情とは違い冷めている。

『自分の両親をそんな風に言うなんて…』
他人でも悲しくなる。

『親じゃない!兄貴も姉貴も!俺が出来そこないのバカだからってバカにしていた人達なんかも!』
感情が出る、それは小さな頃からの罵詈雑言からなる蓄積で中川は自分をバカだと思っていた。
それでも運動が出来る事を褒めてくれた成さんと親身になって勉強を教えてくれた森部家の家族には中川は感謝していまだに気にかけていた。

『悲しいね、そんなの…ひねくれるのもわかる気がする…環境は中川くんのせいじゃないもの…』
先ほどの怒りの勢いはなりを潜めしんみりする。

『俺はあの家族とはいえない場所からもう離れ成さんと暮らしていた…その成さんが結婚して家を出ていって部屋の中がぐちゃぐちゃで家政婦でも雇おうかと思っていた所だった…ちょうどいいかなって』
彼は意味ありげに笑った。

『家政婦……』
綾香の手はふるえた、怒りから?ショックから?

『家政婦並みに給料を出すから家に来てよ』
彼は立ち上がり握手を求めた。

『……そんな身勝手な話なんか…』
綾香も立ち上がり中川から離れた。

『茶髪くんってさっき言わなかったね、今更…いい子ぶらなくても…行くとこないんだろ?』
また笑った。

『立川がまだあたしを必要として…』
声がうわずる。
中川の言う事は正論だからだ。

『ないよ、もう一度辞めてるしね…あんたは家の家政婦だよ…お金は出す…いくらでも……昔のつけを払ってもらう、宮川春樹の事もはっきりさせよう…あの彼氏の事も…』
中川は無理やり綾香の手を握った。

卑怯者……っ今のあたしは無職……
行くとこなんか…
わかってる、もう立川はあたしを必要としてなんかいないって事を…


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