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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『くだらない挨拶はいい、成瀬コーポレーションへ森部も同行してもらうからそれまで待機して』
柳瀬は指示するのも面倒だというような投げやりな物言い、綾香をチラッとみてデスクにある書類をパラパラとめくりパソコンになにやら打ち込み始めた。

待機…
あたしのデスクは荷物置き場になっていて…

綾香が使っていた椅子を引き座り肩をふるわせうつむく。

会議室へ帰りたい…
ひとりきりになりたい…
気が休まらない…

『居たくないって顔あからさまで嫌な感じ〜』
他の社員が綾香をみて眉をつり上げながら皮肉を言う。

待機する長く思えた時間はわずか30分だったが綾香にとっては3時間のよう。
柳瀬の『よし』という言葉が合図かのように成瀬コーポレーションへ出向く社員数人はパソコンを閉じ席を立つと一斉にドアの方に向かう。

『森部何を座っている?行くんだよ』
柳瀬は外のエレベーターの方をチラッとみた。

ついて来いと?
ここに居るのも嫌だけど成瀬コーポレーションに行くのも嫌…
会議室でのひとりきりの静かな環境で仕事をさせて…

綾香はそんな思いを言葉にせずにゆっくりと席を立ち数人の後方に並んだ。

成瀬コーポレーションにまたプレゼン?
あたしはここの部屋の中で柳瀬部長からプレゼンをしてみろと言われた時も何も言えなかったのに何故あたしも成瀬コーポレーションについて行く必要があるの?

ウイィンエレベーターが止まってドアが開く音がする。
ボーッと考え事をしていると彼女はまた柳瀬から早く行動するように注意された。

数人乗るとギュウギュウで1階のドアが開きフロアに出るとホッとため息をするもホッと出来ない案件で皆の後をついて行くしかなかった。

11時の1時間だけの約束なので柳瀬らは急いで車2台を出し成瀬コーポレーションに向かった。
車なら8分もかからないのだが歩くとなると20分はかかる為の車なのだ。
綾香は車の持ち主2人が駐車するのを待って7人の後ろにいた。

成瀬コーポレーションは3度目の訪問になる。
一度目は吉川と一緒にきて建物に入る事なく駐車場で吉川を待っていた。
この間は出向く皆の後をついて、まるで今日みたいに。

相変わらず大きなビルで圧倒されるようで綾香は最上階らしき窓までを見あげた。

『森部時間がないんだからっっ、早くっ』
柳瀬が後ろを振り向いて言う。

行きたくない…
帰りたい…
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