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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『…玉子焼き?過去の呪縛?』
綾香は中川の意図を考えながら聞いた。

『あぁそう玉子焼きさ…彼女に求めるのは顔性格もそうだけど料理が出来る女がいい…もう惣菜だらけのご飯は嫌だからね…だからつきあってと言い寄られる度に玉子焼きが作れるのかと聞いてる…』
中川は、はぁっ、とため息。

『私だって最初からうまくなんて作れなかった、お母さんが側にいて教えてくれたから…茶髪くんが新しい彼女さんを作るなら練習してもらえばいいじゃない……じゃさよなら』
何度もひねっている開かないドアノブへもう一度力を入れる。

『だから君があの会社に帰っても待ってる人なんかいないよ』
その答えは知ってる、とばかりに口角をあげる。

『怒られてしまいます、だからっ』
綾香はキッと中川を睨みつけた。

『わかったよ…返してあげる』
彼は彼女の手の近くのドアを閉から開にしてやりため息をついた。

綾香は後ろ手にドアを開け後づさり中川から2メートル程距離が出来た瞬間走り出し転けそうになりながらもロビーを走った。

成瀬コーポレーションのビルを出ると会社の皆はいなくて彼女は中川の、あの会社に帰っても待ってる人なんかいない、という言葉を思い出し首を振った。

たとえコピーとりでも会議の為のお茶の買い出しでも言われたらそれが仕事だから…

30分後綾香は会社に戻ってデスクに座る。
『すみません、遅くなりました』
等と言っても誰も聞いてはいないのかひとりひとり忙しそうに成瀬コーポレーションへの企画の練り直しだとかで話し合いやパソコンでデータを出す等バタバタしている。

『あの〜…森部綾香帰ってきました、遅れてすみません…』
もう一度皆の方に向け言ってみる。

『吉川これまとめといて』

『はいっ、今日中ですねっ』

『おまえやる気あっていいよ、今夜飲み行こうぜ』

『ウィッス、頑張って終わらせます』

『ウィッスってなんだよ、オメ〜』

吉川と先輩社員とのやりとり、気に入られているようだ。

吉川さんプレゼン任されてまるで3年くらいこの会社でやってきたような慣れ具合だった…

女性社員が出入り口に向かう時綾香に気がついた。
『森部さん帰ってきたなら声くらいかけてくれなくちゃ…あの中川があんたなんかに何の用だったの?』
興味なさそうだが。
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