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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

「私は」
ユンが流石に躊躇する素振りを見せた。
「私は確かに儒教を重んじねばならない立場だが、本来、身分制度は誤った考え方だと思っている。人にも仕事にも貴賤はないんだ。国王や両班だけが正しいという考え方も間違っているし、隷民を金で売買するような非人道的なやり方も撤廃するべきだと信じている」
明姫は息を呑んだ。彼は今、自分がどれだけ危険な思想を口走っているか自覚はあるのだろうか。
「明姫、私はいずれ、そんな国を作りたいと思っている。この朝鮮が隷民もいない、皆が等しく豊かで幸せに暮らせる国を目指してゆきたいんだ」
ユンが流石に躊躇する素振りを見せた。
「私は確かに儒教を重んじねばならない立場だが、本来、身分制度は誤った考え方だと思っている。人にも仕事にも貴賤はないんだ。国王や両班だけが正しいという考え方も間違っているし、隷民を金で売買するような非人道的なやり方も撤廃するべきだと信じている」
明姫は息を呑んだ。彼は今、自分がどれだけ危険な思想を口走っているか自覚はあるのだろうか。
「明姫、私はいずれ、そんな国を作りたいと思っている。この朝鮮が隷民もいない、皆が等しく豊かで幸せに暮らせる国を目指してゆきたいんだ」

